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鈴木明子選手の2013全日本得点について

2013年全日本フィギュア。

鈴木明子は最後と決めた全日本で、初優勝を決めた。
その得点に関して「高いと思うか?」という質問をいただいた。
それに関して白猫が思うことをちょっと書いてみようと思う。

全日本の鈴木明子の得点は、

 総合215.18  SP70.19(TES35.43 PCS34.76)  FS144.99(TES72.11 PCS72.88)

この得点が、高すぎるのか、妥当なのか・・・
白猫には答えられない(^_^;)

というのも、
現地観戦し、感動した観客のひとりとしては、高得点への違和感はない。
しかし、数字だけを見つめた場合、「高すぎる」という意見があることも理解できる。
・・・つまり、どちらとも言えないってわけだ(^_^;)

「高すぎる」という意見を持つ人が生まれる理由は、
 ①それまでの彼女の得点と比較して
 ②ジャンプ構成(難度)を鑑みて
おそらくこの2点なのではないかと思う。
なのでこの2点を主観ではなく、プロトコルの数字で見てみようと思う。

①それまでの彼女の得点と比較して
鈴木明子2010-14得点変遷
これが、2010-11シーズンから2013-14シーズンまでの4季の得点変遷。
左から、
 シーズン / 試合名(長いものは略) / 総合順位 / 総合得点
 【SP】(順位 / 得点 / TES / BV / GOE / PCS / 転=転倒 / <=アンダーローテ / <<=ダウングレード / e=エッジエラー)
 【FS】SPと同じ
 【備考】
なお、赤字はGOEマイナス、赤セルはエラー、ピンクセルは自身最高得点

得点変遷を見ると、以下のことに気づく。

★総合得点200点以上は2013全日本のみ
★FS140点台は2013全日本のみ(それに次ぐ高得点は2012GPS日本(N杯)の126.62で、130点台はない
★SP最高得点は世選だが、GOEとPCSは全日本が上回る。
★FSTES70点超えは全日本のみ
★FSのBV60点超えは13国別と13全日本のみで同じ点数だが、GOEが倍以上違う(全日本+12.10)
★FSのPCS70点超えは全日本のみ。

こうやって書き出すと、全日本だけがいきなり高評価を得ているように感じられるけれど。
しかし、ここで重要なのは、演技がどうであったか、という点である。
今回は主観を省いて、単純な点取りゲームとしての数字だけを見ていこう。
最も得点に影響を与えるジャンプは、どう評価されたのか・・・。

次にあげるのは、同期間(バンクーバー後の4季)の鈴木明子のジャンプ実施一覧である
鈴木明子2010-14ジャンプ構成一覧
左から、
 シーズン / 試合名(長いものは略)
 【SP】 前半ジャンプ / 後半ジャンプ(適用は12-13から)
 【FS】 前半ジャンプ / 後半ジャンプ
 転=転倒 / 減=基礎点より減点されたジャンプ / <=アンダーローテ / <<=ダウングレード / e=エッジエラー)
青セルは基礎点が取れなかったジャンプ
青字は予定よりも回転数が少なくなったジャンプ

得点変遷だけでは見えないものが、この表には現れている。
注目すべきは、「青セル」だ。
これは何らかの理由(転倒、< や << 、GOEマイナス)で、基礎点を取りきれなかったジャンプだ。
こうやって見てみると、ほぼすべての試合で基礎点が取りきれないジャンプがあったことがわかる。

さて、そこで問題の全日本だ。

SPでは3T+3T<とアンダーローテをくらい、基礎点を取りきることはできなかった。
が、マイナスはわずか-0.14・・・あと2つのジャンプのGOE合計が+1.64だったこともあり全体として大きな減点にはならなかった。
それが、70点超えを可能にした理由の一つでもある。
そして、FS。
よく見てほしい。
青セルはひとつもない。
そして、回転数の少ない青文字も、回転不足やエッジエラーを示す赤文字もない。
そう、2013年全日本FSは、この4年間で、彼女が初めて達成したノーミスの演技だったのだ。
ついでに言えば、スピンは全Lv4、ステップはLv4+GOE満点(初。SPも満点)。

もちろん、ジャッジ評価そのものに関しての疑義があれば、また別の話になる。
そのあたりは、白猫には判断できない。
ただ・・・あの全日本は、印象だけでなく、ジャッジ評価上も神演技だったのだ。


続いて②のジャンプ構成(難度)について
鈴木明子の構成は、3F×2、3S×2で、コンビネーションも3連続と2連続を前半に跳びきる。
3Lz+3Tをボンボン跳ぶ選手が出てきている中では、高難度構成とは言えないかもしれない。
しかし、結局のところ、評価されるのは「何を予定していたか」ではなく「何を実施したか」である。


***♪***♪***

結論としては、「白猫には答えられません」になっちゃうわけで・・・(^_^;)
つまり、全日本の演技がそれまでの演技と比べて格段に素晴らしかったのは事実だと思う。
けれど、その「素晴らしさの差」と、実際の「得点の差」がイコールであるかどうかは、白猫には判断できないってことなんだよね・・・(^_^;)

でも、それは数字上、プロトコル上のお話。
あの日、鈴木明子は本当に輝いてた。
それでいいんじゃないのかなぁ・・・(^_^;)



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公平の難しさ②~お返事に代えて~

『白猫夜話』記事にも書きましたが、興味のある方だけ読んでくださいね。
以下はあくまでも白猫の考えで、ほかの方の考えを否定するつもりはないことを明記しておきます。


★タイトルにこめた思い

「公平」って難しい・・・今もそう思います。
それは2つの理由からです。

1つは・・・
「公平」は視点と時間軸で変化するから

2つめは・・・
そもそも五輪選考において「公平」は最優先されるべきことだとは思えないから

それぞれについて少し説明しますね(^_^;)
まずは、1つめから。

多くの人が、「WR(ワールドランキング、正式にはワールドスタンディングです)が五輪選考基準になるならば四大陸派遣を公平にすべきだった」と語ります。
白猫は、ちょっと驚きます・・・(^_^;)
一見、真っ当に感じられる意見ですが・・・ほんとにそうでしょうか。
2011-12シーズンの四大陸派遣が決定したのは2011年末でした。つまり2年も前から、まだ獲得していない枠数を想定して、まだ決まってもいない候補を念頭に、その候補達の間の公平を考えろ・・・ってことですよ?
「今」の時間軸で、「6候補」のみに視点を置くのはとても危険だと思います。
羽生くんのようにいきなり台頭してくる選手が、2年間で現れないとは言い切れないでしょう?
事実、海外では2011年にはシニア参戦していなかった選手たちがどんどん代表に選ばれています。

前記事で、「各評価はその時間軸において公平であると、白猫は思う」と書きましたが、ややこしくなるので省略したことばがありました。
それは、「参加できる選手にとっては」のひとこと。
参加できる・・・GPSや四大陸や世選やISU承認大会に派遣される選手・・・は、実はすごく少ないのです。
選考期間中、GPS以上の大会に出場した選手はわずか7名(有力候補6名と村上大介選手)にすぎません。
その意味ではこれほど不公平な選考基準はない、とも言えるかも・・・(^_^;)
報道やネット上の意見、いただいたコメントなどを見るに・・・ほとんどの人にとっての「公平」は、有力6候補のみ対象のように感じられるのです・・・。

時間と視点・・・それによって「公平」は変わります。

さて、2つめ。

そもそも五輪選考においてスケート連盟が考えるべきことって何なのでしょう?
スケートの未来を考えた時とっても重要なのは、せっかく盛り上がっているスケート人気だからこそ、それを継続しさらに大きくしていくこと・・・「スケートの振興」だと思います。
つまり、競技人口と観戦人口を増やすこと(競技人口が減り誰も観なくなればそのスポーツは廃れていきます)・・・五輪は絶好の機会です。
少しでも良い結果を出す、そしてスケートに惹きつける、その可能性の高い選手を選びたい・・・それは五輪選考基準にも、世界各国の選考にもあらわれています。
五輪選考における最優先事項が有力6候補間の公平だとは、白猫は思わないのです(^_^;)


★ド素人でもできること

例えば・・・『2011-12、12-13の四大陸派遣がWRに大きな影響を与えた』
よく目にした一文ですけれど…そうなのかな?

四大陸に出ていなかった選手が派遣されたとして、どんな順位で何ポイント獲得し、結果としてランキングがどう変わったのかを検証することは困難です。
ただ・・・2つのシミュレーションは可能です(対象は織田、小塚両選手)
もちろん両者とも優勝にしてますので成績がかぶりますから現実にはありえませんが(^^;)
そしてその他の選手は現ランキング通りのポイントにしてあります。

【もしも四大陸で優勝したとしたら?ランキング】
小塚くんが2012と2013の四大陸に優勝した、そして織田くんが2013の四大陸に優勝したと仮定したランキングです(織田くんは2011全日本に出ていませんから)。
もしも四大陸で優勝したとしたら?ランキング


【もしも四大陸がなかったとしたら?ランキング】
いちばんわかりやすいのがこのランキングです。
行われなかった演技の結果を仮定するよりも、四大陸派遣が全員なかったとしたら?と仮定したほうが、五輪選出に与えた影響が明確だからです。
もしも四大陸がなかったとしたら?ランキング


ついでに世選がらみも見てみましょうか

まず、【もしも世選で優勝したとしたら?ランキング】
織田くん、小塚くんともに2012世選で優勝したとしたら?こうなります。
もしも世選で優勝したとしたら?

これだと、②織田3544 ③高橋3529 ④小塚3244 ⑤町田3067 となりますが、②と③の差はわずか15ポイントです。

続いて【もしも世選&四大陸で優勝したとしたら?ランキング】
織田くんが2012四大陸&世選で優勝し、小塚くんが2011四大陸と2012四大陸&世選で優勝したとしたら?こうなります。
もしも世選&四大陸で優勝したとしたら?

②織田3544 ③小塚3539 ④高橋3529 ⑤町田3067となりますが、②と④の差は上記世選優勝のみのときと同じ、③と④の差は10ポイントです。

このシミュレーションが、優勝を仮定していること、織田くんと小塚くん以外の選手は実際のWRポイントのままであることを考えると…派遣が五輪代表に与えた影響は数字上はそれほど大きいとは言えないんじゃなかろうか?と白猫は思います。
もちろん結果が与える精神的な影響はこういったシミュレーションには含まれませんから現実にはどうなったのか予想できるわけではありませんけれど…(^^;


さて、WS(=WR)についてですが・・・チャットでお話していて実はかなりの方が調べてないのかも?と思ったので・・・ちょっとだけ書いてみますね。

現在のWSは欧州と四大陸が加算されているので、全日本終了時点でのものを使用します。
2013全日本終了時点WR
さて、これだけだとどの数字が加算されてるのかわかりにくいですよね?

というわけで、加算されているものをピンクにしてみました。合計するとポイントと同数になるはずです。
有効ポイント桃セル2013全日本WR

けれどこのままではいったいどの大会のどの順位が有効ポイントになったかわかりません。
では全大会を記入してみましょう。
2013全日本時点の全P

これが全試合の結果(ポイント前の丸項番が順位です)、得たポイント、そして加算されたポイントの表です。
ここまで詳細を記入すれば、日本人ランキング1位羽生くん、2位大輔さんのポイントには四大陸はまったく加算されていないことがわかります。
「もしも四大陸がなかったとしたら?」と仮定して四大陸ポイントを削除してもランキングに大きな変化がないのはそのせいでもありますね…(^_^;)

実は別の切り口のシミュレーションでも概ね同様の結果になります(例えば、全ポイントを有効ポイントとして加算するランキング、またはポイントではわからない得点でのランキング…)

さて、こういった表を自分で試行錯誤しながら読み取ったり、作ったりしていくと、もうひとつ気づくことがあります。あれ?意外にISU承認大会・・・つまりB級大会のポイントって大きいんじゃない?…と(^^;

じゃぁ、B級大会ポイントの日本人ランキングはどうなるのでしょう
B.jpg
最高900ポイント、最低0ポイント…すごく差があります(ちなみに五輪と世選優勝は1200P、四大陸優勝は840P、GPF優勝は800Pです)。
一回の試合で得られるポイントではないとはいえ(優勝で250Pです)、こうやって複数回になると大きくなります。
そして表記ポイントは全てランキングに反映されています。

ではB級大会ポイントの少ない5位小塚くんと6位大輔さんは試合数が少ないのかというと…実はそうでもないのです。
出場試合ランキング
ポイントには反映されない国際大会にたくさん出場しているのですよね…(ジャパン・オープンはFSしかありませんがISUジャッジによる国際大会ですし、国別対抗はISU主催大会です)。


もちろん、これらのシミュレーションをもって、「公平だ!」と叫ぶつもりは毛頭ありません。
視点と時間軸によって「公平」は変化する…そこを踏まえておかないととんでもないところに議論が飛んでいくかもしれないなぁ…と思っているだけです(^_^;)

白猫が必要だと思う6候補に関しての「公平」は、3つあったレース(候補のテーブルに上がるためのレース)のそれぞれのスタート時点のみです。
何故ならばその後の展開は約束されたものではないからです。
そして派遣基準は実は歴史をたどると結構変遷しています(世選に関しては3枠あった場合、表彰台にあがって派遣されなかったケースはありません…まぁ、3枠とれるようになったのは07-08以降ですが。そして四大陸派遣における全日本順位の組み合わせはなんと11通りもあります…つまりバラバラなのですね ^^;;)。



ただ…あくまでも以上の事柄は感情を抜きにしたものです。
個人的な感情はもっと複雑です(^_^;)
全日本の小塚くんのスケートは、2011年全日本のナウシカを見たときの感動を思い出させてくれました。
今季の織田くんの頑張りも、NHK杯、GPF、全日本と生観戦してずっと楽しみにしてきました。
同じ回数、町田くんのスケートも見てきましたし(歓喜も苦渋も)、羽生くんがさらに大きく進化する姿も見てきました。
FSでちゃんちゃんこを着直して全日本のリンクに立った無良くんの眼差しも忘れられません。

選手はみんな必死だと思います。
少しでも良い演技をしたい、評価してもらいたい、観客を喜ばせたい・・・ソチに行きたい!
あの日、彼ら6人から伝わってきたのは、一生懸命な想いでした。
どの選手もソチで十分メダルを狙える選手だと思います。
そういったこと&彼らに抱いている感情と、この記事で書いた視点とは白猫の中ではまったく別物なのです。

全日本の感想は、ソチ後にでもゆっくり書こうかな・・・(^_^;)


※内緒コメントさま、誤字のご指摘ありがとうございます。訂正しましたm(_ _)m

2012-13シーズンから2013-14のGPFまでのPチャン&日本人6選手のPCS

2011-12シーズンと今季のGPFまでの、Pチャンと日本人6選手のPCSのべランキングです。

対象はGPS、GPF、欧州、四大陸、世選。
以上の大会に出場の全選手のSPとFSのPCSランキングから、Pチャンと日本人選手のみ抽出して表にしました。
いちばん左の「№」が全選手中ののべランキング、PCS得点、選手名、試合の略(米→スケートアメリカなどGPS開催国名、F→GPF、欧→欧州、四→四大陸、世→世選)です。

PCS-2011-2012-2013






2013/12/26『公平の難しさ~全日本フィギュア・ソチ五輪代表選考』資料

果たしてこれらの資料を出すことが良いのかどうかわたしにはわからない。
けれど、おそらくド素人白猫が作れる程度の資料なんぞ及びもつかないくらい精査された資料は最終選考会で提示されたんじゃないかと思う。
というわけで、一部だけ書庫に収めることにした(^_^;)

今回の記事の中でちょっと触れたワールドスタンディング。
その推移についての資料は以下のとおり。
当然ながら対象となる2011-12シーズン、2012-13シーズン、そして今季全日本までの数字のみ取り上げている。

【2011シーズン~2013GPF終了時までの候補6選手のランキング推移】
2011-12のランキングの推移表


【2011シーズン~2013GPF終了時までの各選手の最高位と最低位】
候補6選手の最高位と最低位


【2011シーズン~2013GPF終了時点までの詳細表抜粋】
以下は変化があった時のみピックアップしたものだ。
色付セルの意味は、ピンクが最高位、ブルーが最低位。
矢印セルの「順」は順位の変動、「点」はポイント変動で、上下の矢印でUPとDOWNを示している。


★2010-11シーズン終了後
2010-11シーズン終了時のWR

★2011-12シーズン
2011-12のWR変遷

★2012-13シーズン
2012-13のWR変遷

★2013-14シーズン
2013-14のランキング変遷表


【2011~2013全日本までの派遣状況と結果】
2011-2013全日本までの派遣状況と結果

【2011~2013全日本までの派遣数と白猫的備考】
2011-2013全日本までの派遣数と白猫的備考






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Author:白猫
「白猫夜話」管理人の白猫です(*^_^*)
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